及川光博、21年ぶり連ドラ主演でGP帯初挑戦「人生今が一番若い！」 -

俳優で歌手の及川光博さんが、2025年10月スタートの新日曜ドラマ「ぼくたちん家」（日本テレビ系）で、実に21年ぶりとなる連続ドラマ主演、そしてゴールデン・プライム帯初主演を務めることが決定しました。

役柄は50歳の心優しきゲイ・波多野玄一。人情味あふれる中年男性が恋をきっかけに人生を動かす姿を描くホーム＆ラブコメディです。今回の決断に込められた「人生今が一番若い！」という言葉の背景や、制作陣の意気込み、そして視聴者の反応まで徹底的に掘り下げます。

事件・ニュースの概要

2025年8月15日、日本テレビは10月から放送される新日曜ドラマ「ぼくたちん家」の主演に及川光博さんを起用すると正式発表しました。本作は完全オリジナル脚本で、社会の片隅で生きる人々の愛と居場所探しを笑いと涙で描くホーム＆ラブコメディ。

プロデュースは「野ブタ。をプロデュース」や「だが、情熱はある」を手掛けた河野英裕氏、脚本は2023年度日テレシナリオライターコンテスト審査員特別賞を受賞した松本優紀氏が担当します。

及川さんは「このチャンスは最後かもしれない」との思いから出演を決意。「日曜夜にクスクス笑ってじわじわ泣ける作品に」とコメントしています。

及川光博さんは、これまで「相棒」シリーズや「グランメゾン東京」などで確かな存在感を発揮してきましたが、連続ドラマでの主演は2004年以来21年ぶり。

しかもゴールデン・プライム帯では初めての主演となります。この背景には、近年のドラマ業界での多様性テーマの拡大が影響しています。LGBTQ+を題材にした作品は国内外で増加し、特に地上波の主要時間帯での起用は注目度が高まります。

制作陣の河野氏はこれまで青春群像や人間ドラマで高評価を得てきた人物で、今回も偏見や孤独感を抱える登場人物たちの姿を丁寧に描く方針です。

脚本を手掛ける松本氏は新人ながら受賞歴があり、新鮮な視点と繊細な描写力が期待されています。及川さんは「今が一番若い」と自らを奮い立たせ、不器用ながらも真っ直ぐに生きる主人公を演じる覚悟を示しました。

今回の「ぼくたちん家」は、過去の国内ドラマにおけるLGBTQ+描写と比較しても注目度が高いといえます。

たとえば、2018年の『おっさんずラブ』は、男性同士の恋愛をコミカルかつ感動的に描き大ヒットしました。一方で『大豆田とわ子と三人の元夫』（2021年）など、直接的なLGBTQ+テーマではないものの、多様な人間関係を描く作品も高評価を受けています。

本作の特徴は、主人公が50歳という年齢設定である点。これまでの恋愛ドラマの多くは若年層中心でしたが、中年期以降の恋や居場所探しを真正面から描くのは珍しく、視聴者層の幅広さが期待できます。

また、恋愛要素とホームコメディ要素を両立させる構成は『カルテット』（2017年）のように人間模様の機微を丁寧に掘り下げる可能性があります。

公式発表直後からX（旧Twitter）やYahoo!ニュースコメント欄では多数の反応が寄せられました。

特に「人生今が一番若い」という及川さんの言葉には、多くのユーザーが共感や励ましの声を寄せています。

テレビ評論家のA氏は、「今回のキャスティングは、実力派俳優と新人脚本家の化学反応を狙ったもの」と分析。中高年視聴者層の共感を呼びつつ、若年層にもSNSで拡散されやすい構成が期待できるとしています。

また、LGBTQ+に詳しい社会学者B氏は、「地上波の主要時間帯で、同性間恋愛をメインストーリーに据えることは意義深い。及川さんの演技力が偏見を和らげ、視聴者の理解を深めるきっかけになる可能性が高い」とコメント。

制作サイドも「コメディ要素を強めることで、重くなりすぎず誰もが共感できる物語に仕上げる」としており、社会的テーマと娯楽性のバランスに自信を見せています。

「ぼくたちん家」は、2025年秋ドラマの中でも話題性が高く、放送前から注目度が急上昇しています。及川光博さんの21年ぶり主演という事実だけでなく、テーマ性や制作陣の布陣、そして社会的意義が重なり、幅広い層への訴求が見込まれます。

放送開始まで2か月あまり。制作の進捗や追加キャストの発表など、続報にも注目です。日曜夜の新たな定番となるか、そして「人生今が一番若い！」のメッセージがどこまで視聴者の心に響くのか、秋の放送が待ち遠しいところです。