イラストレーター・江口寿史氏の“トレパク疑惑”がSNS上で炎上しています。
写真を無断で参考にしたとされる行為は肖像権の侵害にもつながり、元ネタが芸能人だったケースでは事務所の対応も注目されています。
なぜここまで問題が拡大したのでしょうか? あなたも気になりませんか?
ニュース本編:写真無断使用から広がる波紋
2025年10月3日、江口寿史氏は自身のSNSで「インスタに流れてきた横顔」を許可なく参考にし、ルミネ荻窪のイラストに使用したと告白。
この投稿が発端となり、過去作品にも類似写真が存在する「トレパク疑惑」が次々と浮上しました。
Zoffやデニーズなど、江口氏の作品を使用していた企業は確認作業や該当ビジュアルの撤去を発表。企業対応も相次いでいます。
江口寿史氏とは:ポップアートの第一人者
江口寿史氏は1956年生まれのイラストレーター・漫画家。
代表作に『ストップ!! ひばりくん!』があり、80年代以降はイラストの分野でも独特のポップスタイルで人気を博してきました。
ファッション誌や広告の仕事も多く、商業デザインの第一線で長年活動してきた存在です。
古塔つみ氏の炎上と重なる構図
今回の件は、2022年に同様の“写真無断使用疑惑”で炎上した古塔つみ氏の事例を想起させます。
当時も広告業界やクライアント企業が対応に追われ、イラストの「参考・模写・トレース」の線引きが曖昧なままでした。
今回も同様の課題が浮き彫りになっています。
芸能人肖像権の懸念と事務所対応の可能性
江口氏の作品の“元ネタ”とされる写真の中には、芸能人とみられる人物も含まれており、肖像権の問題が懸念されています。
交渉相手が芸能事務所となった場合、法的・社会的影響はより大きくなり、広告契約にも波及する可能性があります。
企業や広告業界のコンプライアンス対応
ルミネは「制作過程に問題があった」として該当ビジュアルを撤去。Zoffとデニーズも確認作業を開始しています。
SNSで炎上が広がるなか、企業側の迅速なリスク対応が求められる時代になっています。
SNS上の反応と「元ネタ探し」の実態
X(旧Twitter)上では、ユーザーによる「元ネタ探し」が活発に行われています。
比較画像が多数投稿され、過去のイラストも次々と検証対象となっており、炎上は鎮火の気配を見せていません。
今後の展望と業界への影響
記事執筆時点で江口氏からの新たな声明は出ていませんが、この問題は個人の不祥事にとどまらず、イラスト業界全体の「ルール形成」を促す契機となり得ます。
参考・模写・トレースの明確な定義と、事前許諾のガイドライン策定が急務です。
・江口寿史氏に“写真トレース”疑惑
・企業各社がビジュアル撤去や確認発表
・芸能人肖像権や事務所対応に発展の可能性
・業界全体のルール整備が求められている
FAQ
A. ルミネの件では認めたものの、他の事案への謝罪や説明は現時点では出ていません。
A. 商業イラストに使用されていたため、コンプライアンス上の責任が企業にも及ぶためです。
まとめ
今後、業界全体での再発防止策やチェック体制の強化、そして明確なルール整備が求められるでしょう。