小学館「常人仮面」配信停止の理由は?性加害告発と名義変更の闇

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人気漫画配信アプリ「マンガワン」で連載されていた『常人仮面』が、突如として配信停止および単行本の出荷停止に追い込まれました。小学館が発表した謝罪声明によると、その背景には原作者による過去の性加害事件と、名義を変えての「再起用」という極めて異例かつ不適切な判断があったことが判明しています。

なぜ重大な前科を持つ人物が、名前を変えて再び大手出版社で執筆できたのでしょうか。この隠蔽とも取れる体制に、多くの読者が「なぜ改善されないのか」と怒りの声を上げています。今回の事態を巡り、あなたも編集部の倫理観に疑問を感じたことはありませんか?事件の詳細と、判明した衝撃の事実を整理します。

この記事で得られる情報

1. 事件の概要:なぜ『常人仮面』は配信停止になったのか

2026年2月27日、小学館は漫画『常人仮面』の配信および単行本の出荷を停止したことを公表しました。直接の理由は、原作者である「一路一」氏が、過去に性加害事件で逮捕・罰金刑を受けた「山本章一」氏と同一人物であったこと、そしてその起用判断に重大な問題があったためです。

事態が表面化したきっかけは、SNS上での被害女性による告発でした。これにより、過去の不祥事を隠したまま連載が継続されていた実態が明るみに出た形です。

【今回の騒動の要点】
  • 『常人仮面』原作者の一路一氏は、過去に逮捕歴のある山本章一氏と同一人物。
  • 山本氏は2020年に教え子への性加害で罰金刑を受け、『堕天作戦』が連載中止になっていた。
  • 小学館は名義変更を知りながら、新連載『常人仮面』をスタートさせた。
  • SNSでの被害告発を受け、小学館は非を認め謝罪、配信停止を決定。

2. 発生の背景・原因:名義変更による「再起用」の裏側

山本章一氏は2020年、北海道の私立高校講師時代に教え子の生徒へ性加害を加えたとして逮捕・略式起訴されました。この影響で当時連載中だった『堕天作戦』は打ち切りとなりましたが、わずか2年後の2022年、名義を「一路一」に変えて『常人仮面』の連載を開始しました。

小学館側は同一人物であることを把握した上で連載を許可しており、「再起を支援する」という名目があったと推測されますが、被害者の感情を無視した独善的な判断が今回の炎上の根源となっています。

3. 関係者の動向・コメント:作画担当や編集部の反応

作画を担当していた鶴吉繪理氏はX(旧Twitter)で声明を発表し、「原作者の過去については事前に何も知らされておらず、報道やSNSで初めて知った」と困惑と謝罪の意を表明しています。作画担当者もまた、この隠蔽体制の被害者である側面が浮き彫りとなりました。

一方、小学館の声明では「本来であれば起用すべきではなかった」と不適切な判断を認め、被害者への謝罪を繰り返しています。

4. 被害状況:SNSでの告発内容と深刻な実態

今回の配信停止の決定打となったのは、被害女性による具体的な被害実態の投稿でした。投稿では、当時高校生だった原告に対し、教師という立場を利用して行われた卑劣な行為が詳細に綴られていました。

また、過去の示談交渉において、小学館の編集者が中立ちしていたことも判明。被害者にとっては、自身の傷を軽視されたまま加害者がクリエイターとして脚光を浴び続けるという、二次被害に近い状況が続いていたことになります。

5. 行政・警察・企業の対応:小学館の不適切な関与

特に問題視されているのが、小学館マンガワン編集部の担当者が、当事者間の和解協議に参加していた事実です。投稿された資料によれば、編集者は「示談金を支払う代わりに連載中止要求を撤回すること」などを提案していたとされています。

小学館はこれについて「組織としての関与は意図していなかったが、編集者がメッセージアプリのグループに参加していたのは事実」と認め、事案の重大性に対する認識が不十分であったと釈明しています。

6. 専門家の見解や分析:出版業界のコンプライアンス欠如

メディア論の専門家からは、「才能があれば犯罪歴があっても隠して使い続けるという、出版業界の古い体質が露呈した」との批判が出ています。特に児童や青少年への性犯罪歴がある人物を、再び若年層向けメディアで起用することのリスク管理が全く機能していなかった点が指摘されています。

7. SNS・世間の反応:怒りと失望の声が殺到

ネット上では、「名義を変えれば許されると思っているのが恐ろしい」「作品に罪はないと思っていたが、これほど背景が黒いと読めない」といった厳しい声が相次いでいます。一方で、作画担当者の不遇に同情する声や、出版社としての責任を問う投稿が急増しています。

8. 今後の見通し・影響:再発防止への課題

小学館は今後、具体的な再発防止策を講じるとしていますが、一度失墜した信頼を取り戻すのは容易ではありません。今回の事件は、他の出版社や配信プラットフォームにおいても、作家のコンプライアンスチェックを厳格化させる大きな契機となるでしょう。

9. FAQ:よくある質問と回答

Q:『常人仮面』はもう二度と読めないのですか?

A:現在、主要な電子書籍プラットフォームでは配信が停止されており、紙の単行本も出荷停止となっています。今後の再開予定については発表されていません。

Q:原作者の「一路一」と「山本章一」は同一人物ですか?

A:はい、小学館が公式に同一人物であることを認めています。

Q:作画担当の先生も事件を知っていたのですか?

A:作画担当の鶴吉氏は「事前に何も知らされていなかった」と公式に否定しています。

10. まとめ:読者と被害者を裏切った結末

今回の『常人仮面』配信停止騒動は、単なるスキャンダルではなく、大手出版社の企業倫理が問われる重大な事件です。才能を守るという名目のもと、過去の重大犯罪を隠蔽して連載を強行した判断は、読者だけでなく何より被害者を深く傷つけるものでした。

漫画という文化が多くの人に夢を与えるものである以上、それを作る側には高い倫理観が求められます。今後、小学館がどのような具体的な改善策を示すのか、注視していく必要があります。

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