NEWS|ニッチェがTHE W2025で悲願の初優勝
日本テレビ系「女芸人No.1決定戦 THE W2025」が13日に生放送され、9代目女王の座に輝いたのはベテランコンビ・ニッチェ。3度目の決勝進出でつかんだ優勝でした。ステージに響いた「ニッチェ!」のアナウンスと同時に、江上敬子さんは大声で「めっちゃうれしい!」と絶叫。近藤くみこさんも目を赤く潤ませながら相方を抱きしめ、長年の努力が報われた瞬間でした。
今回の大会は、出場者の多くがネタ構成や演技力で勝負する高度な展開。中堅勢の底力が際立ち、視聴者からも「今年は全体レベルが高い」との声が多く上がりました。トリを飾ったニッチェは、テンポと掛け合いの巧妙さで会場を沸かせました。
・ニッチェが「THE W2025」で初優勝を果たした。
・優勝賞金は1000万円、3度目の決勝で悲願の戴冠。
・注目の審査員・粗品の辛口コメントが賛否を呼ぶ。
・ネット上では“毒舌も含めてエンタメ”との声も。
・女性芸人界の世代交代を象徴する大会に。
背景|実力派コンビ・ニッチェの魅力
ニッチェは2005年に結成されたお笑いコンビ。舞台経験を経て、2010年代にはテレビやイベントで人気を確立しました。2人の持ち味は「リアルな日常と表情の演技力」。特に江上さんの豊かな表情、近藤さんの安定したツッコミが生み出すテンポ感が、多くのファンを引きつけています。
これまで『イッテQ!』『しゃべくり007』などで独特な掛け合いを見せてきた2人にとって、今回のTHE W優勝はキャリアの集大成。関係者によると、決勝ネタは3カ月以上練り込まれ、スタッフとの綿密なリハーサルを重ねて完成したものだったそうです。
比較|過去大会との違いと進化
「THE W」は年々演出面のレベルが上がっており、今年は照明やカメラワークも“ドラマ性”に重点が置かれていました。過去には漫才中心の大会でしたが、2025年版ではコントやストーリーネタの割合が増え、女性芸人たちの表現の幅を見せる内容に。ニッチェのネタが最終的に票を集めたのも、構成力と表現のバランスが他より際立っていたからです。
舞台裏|粗品の毒舌コメントが生んだ緊張感
初の審査員として登場した霜降り明星・粗品さんは、全体のトーンを引き締めるキーマンとなりました。最終決戦では紺野ぶるまさんに票を投じ、「賞金1000万円にしてはレベルが低い大会」と発言。スタジオには一瞬静寂が走りましたが、すぐに「でもこれからも期待している」とフォローを加え、笑いへと転化させました。
共演者によると、粗品さんは本番前も「審査員として本音を言う」と語っており、覚悟の上での発言だったようです。彼の一言に「ハラハラした」「でも必要」と感じた視聴者も多く、放送後はSNSでトレンド入りするほどの注目を集めました。
芸能活動|ニッチェの今後とメディア展開
優勝を機に、ニッチェのメディア露出が一気に増加しています。2人は翌日から各局のワイドショー出演を果たし、トーク番組でも“優勝秘話”を語る姿が放送予定。バラエティだけでなく、近日配信予定のドラマ出演も内定しており、芸人の枠を超えた活動が期待されています。
また、コンビとしてのYouTubeチャンネルでも「THE W裏話」動画の企画が進行中とのこと。SNSでファンとリアルタイム交流するなど、新時代的な発信力でも注目を集めています。
SNS反応|賞賛と議論が交錯
X(旧Twitter)では「粗品のコメント、ヒヤッとしたけど正直で良かった」「ニッチェの優勝、心から嬉しい」「審査員の空気感までリアルだった」など、多数のコメントが投稿されました。中には、「毒舌が番組のスパイスになる」「あれが芸人同士の本音の戦い」と好意的に捉える意見も。
一方で、「努力を軽んじる発言」「賛否を呼ぶコメントで優勝の喜びが薄れる」との指摘もあり、“本音と演出のバランス”を巡る議論はしばらく収まりそうにありません。
今後の展望|番組が示した新たな方向性
「THE W」は今後、審査員構成や評価基準の見直しを検討しているといわれています。番組関係者は「女性芸人の多様な表現をより正当に評価したい」と語り、企画面での進化を示唆。今回の賛否が、今後の大会運営を変えていく可能性もありそうです。
笑いの本質と向き合う姿勢を見せた粗品、そして芸として結果を出したニッチェ。2つの方向性が交差した今回の大会は、まさに“令和のお笑い”の転換点といえるでしょう。
FAQ
A1:優勝賞金は1000万円で、副賞として日本テレビ系番組出演権が贈られました。
Q2:粗品のコメントは問題発言だった?
A2:ネットでは賛否両論ですが、「芸人の真剣勝負の証」と肯定的に受け止めるファンも多いです。
Q3:ニッチェのこれまでの戦績は?
A3:2019年、2022年に決勝進出するも優勝ならず。今回が3度目の決勝で栄冠を手にしました。
Q4:THE Wの来年の開催予定は?
A4:例年通り年末開催を予定。大会形式や審査員構成に若干の変更が検討されているとの情報もあります。
まとめ
「THE W2025」は、女性お笑い界を次のステージへと導く大会となりました。ニッチェの優勝は努力と信念の結晶であり、粗品のコメントは番組に新たな緊張感を加えました。笑いの価値観が多様化する今、番組や芸人たちは「面白さとは何か」を改めて問い直す節目を迎えています。今回の大会は単なる優勝争いにとどまらず、“女性芸人がどう輝くか”を示した象徴的な夜になったのです。
ニッチェの優勝コメントには「お笑いを続けてきてよかった」「これからも女芸人として誇りを持って笑わせたい」というメッセージが込められていました。その言葉通り、今後は後輩芸人や新世代への影響も大きくなっていくでしょう。笑いに本音を貫き続ける彼女たちと、それを見守る視聴者の関係が、次の“THE W”をさらに進化させるはずです。
審査員・粗品の発言が象徴したように、「毒舌=批評」ではなく「挑発=前進」として受け止める文化が広がりつつあります。ファンの間では「粗品の一言があるからこそ、芸人が本気になれる」という声も。こうした議論が起こるのも、THE Wという大会が真剣に“笑いの女王”を選ぶ場である証拠です。
来年の大会では、さらに多様な才能が台頭し、笑いの幅はますます広がるでしょう。ニッチェの勝利はひとつのゴールでありながら、新しいスタートでもあります。令和のお笑いシーンにとって、彼女たちの姿は“挑戦する女性芸人”のモデルケースとして語り継がれるに違いありません。