ドジャースの佐々木投手が、前回の登板後に右腕の痛みを訴えていることが分かりました。
メジャー挑戦の年に突然浮上したコンディション不良。
高校時代から故障と向き合いながら歩んできた佐々木投手に、再び試練が訪れています。以下で詳しくお伝えします。
佐々木朗希が右腕の痛みを訴える現状
ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は、13日(日本時間14日)のアスレチックス戦前の会見で、佐々木投手の右腕に痛みがあることを明かしました。
「現在、状態を精査中」と語るなど、チーム側も慎重な対応を取っています。
状況の詳細
佐々木投手は今季からメジャーに挑戦し、ここまで先発で8試合に登板しました。成績は1勝1敗、防御率は4.72。
特に前回9日(日本時間10日)のダイヤモンドバックス戦では、4回5安打5失点と厳しい内容となりました。
直球で空振りを奪う場面が少なく、平均球速も152.6キロにとどまり、明らかな球威の低下が見られました。
その後、佐々木投手はノースローでの調整を続けており、右腕の違和感が継続しているとみられています。
- 平均球速は152.6キロに低下
- 空振り率が過去最低レベルに
- 試合後はブルペンでも投球せず
今後の登板予定とチームの対応
佐々木投手は、15日(日本時間16日)のアスレチックス戦に先発予定ですが、ロバーツ監督は「現時点では予定通り」としつつも、「身体的な問題を注視して判断する」と語っています。
チームは万が一に備え、JP・ファイアライゼン投手を緊急で呼び寄せ、佐々木投手が投げられない場合のローテーション調整を進めています。
また、必要に応じて負傷者リスト(IL)入りの可能性も排除していません。
ドジャースでは、すでに主力投手のタイラー・グラスノーやブレイク・スネルらの離脱が続いており、先発陣の台所事情は極めて厳しい状況にあります。
- グラスノーが上半身の張りで離脱中
- スネルは左肩痛で長期離脱見込み
- フリオ・ウリアスも開幕から不在
高校時代から続く「痛みとの戦い」

佐々木投手が「怪物」と呼ばれ注目されたのは大船渡高校時代。
最速163キロの直球でスカウトの目を奪いましたが、故障を防ぐために登板回避を選んだ岩手大会決勝の判断は、当時から賛否を呼びました。
その後も慎重な起用とトレーニングを重ねてきた背景があり、今回の右腕の違和感は本人にとってもデリケートな問題です。
千葉ロッテ時代には、登板間隔を空けながら少しずつ出場機会を増やし、完全試合を達成するなど輝かしい実績を残しました。
一方で、その裏には体調面への常時配慮が必要という課題があり、メジャーでも無理をさせない登板管理が求められていました。
ロバーツ監督の言葉に込められた意味
ロバーツ監督は、気持ちの面では問題ない。ただ、身体的には痛みがある。
登板するかどうかは状態次第と繰り返しており、登板の可否が単なる戦術判断ではなく、長期的な選手生命に配慮した決断であることをうかがわせます。
MLBでは近年、若手有望株の故障が相次いでおり、トミー・ジョン手術などに踏み切る例も少なくありません。
佐々木投手に関しても、将来を見据えた判断が下されるとみられています。
まとめ
- 佐々木投手は、右腕の痛みで登板が不透明な状況です。
- ドジャースは、先発ローテーションに不安を抱えています。
- ノースロー調整が続き、状態は依然慎重に見極め中です。
- 平均球速の低下が、痛みの兆候とみられています。
- 高校時代から、体調管理に重きを置いてきた選手です。
ドジャースは13日、佐々木朗希投手を右肩痛で負傷者リスト(IL)入りさせたと発表。
9日の登板後に右腕の張りを訴え、球団は調整方法の再考を進める。速球の出力低下や体調不良を受け、怪我を治してメジャーで経験を積むか、マイナーで体力強化を図るかが今後の課題となる。